平成28年度 医療法人林病院 病院指標

第1位：胸椎、腰椎以下骨折損傷（胸・腰髄損傷含む）手術無、副傷病名有
　　　　　骨粗鬆症性胸腰椎椎体骨折に対するギプスによる保存療法です。1か月程度の体幹ギプス固定の後に硬性コルセットを装着します。
第2位：股関節大腿近位骨折　人工骨頭挿入術等有
　　　　　骨粗鬆症に伴って高齢の方に多発する股関節部分の骨折です。早期日常生活復帰を目指して手術を行います。
第3位：胸椎、腰椎以下骨折損傷（胸・腰髄損傷含む）手術無、副傷病名無
　　　　　第1位と同じ疾患ですが主にギプス固定が困難な状態に対して硬性コルセットにて治療を行います。
第４位：膝関節症（変形性を含む）人工関節置換術等有
　　　　　加齢により膝の関節が摩耗し強い痛みを生じます。当院では保存的治療の最終的な手段として人工関節による治療を実施しています。
第5位：骨盤損傷　手術無、手術処置等無、副傷病名無
　　　　　転倒や落下により骨盤に骨折線を生じた場合、保存的に治療します。

内科には院内標榜にある「内科」「循環器内科」「腎臓内科」「糖尿病外来」「消化器内科」「リウマチ・膠原病科」が含まれています。
第１位：誤嚥性肺炎　手術無　手術・処置等2無　定義副傷病名無
誤嚥性肺炎は脳卒中の後遺症や高齢による嚥下力低下（呑み込む力）により呑み込んだ飲食物や唾液が食道ではなく気道から肺に流入することでおきる肺炎です。場合によっては吐き出した飲食物が肺に入る（逆流性）こともあります。抗生剤による治療とともに嚥下障害に対する評価やリハビリ（摂食機能訓練）を実施します。
第２位：心不全　手術無　手術・処置1等無
心不全は高齢による心臓、腎機能の低下により血液の量が増えたり循環機能が悪くなることです。水分の調整や新機能、腎機能の回復により正常な血液の循環機能に戻します。
第３位：肺炎等(市中肺炎以外、75歳以上）手術無手術処置等無副傷病名無
当院での肺炎は高齢者が殆どであり虚弱や他の疾患を誘因とした体力低下によって発症した細菌性によるものです。抗生剤による治療や栄養管理によって体力回復をおこないます。
第４位：ウイルス性腸炎　手術・処置等２無
流行性のウイルスを起因とした腸炎ですが高齢者の場合には強い脱水症状と基礎疾患への影響もあり入院治療を行います。
第5位：肺炎（市中肺炎、75歳以上）手術無、手術・処置等2無、副傷病名無、重症度等１
高齢にともなう体力低下により生じる肺炎は増加しています。抗生剤投与と併せて食事療法による栄養改善を行います

第１位：脳梗塞（3日以内、JCS10未満）手術無、手術・処置等2有、副傷病名有、重症度等0
　脳梗塞にてエダラボン（脳保護剤）を使用します。脳梗塞発症前には無症候～軽度の障害があったとされた患者群です。
第２位：頭蓋・頭蓋内損傷　手術無、手術・処置等2無、副傷病名無
　頭蓋・頭蓋内損傷は何らかの理由により頭蓋（頭部）を損傷したものです。頭蓋骨に穴を開け頭蓋内の血腫（血液の溜まった）を取り除きます。
第３位：脳梗塞（発症3日以内、JCS10未満）手術無、手術・処置等1無、手術処置等2の4有、副傷病名無、重症度等1
　脳梗塞にてエダラボン（脳保護剤）を使用します。脳梗塞発症前には中程度～重度の障害があったとされる患者群です。
第4位：非外傷性頭蓋内血腫（非外傷性硬膜下血腫以外）JCS10未満、手術無、手術・処置等2無、副傷病名無
　外傷性ではない何らかの理由により生じた頭蓋内出血（硬膜下血腫除く）に対し保存的治療を行います。
第5位：てんかん　手術無、手術・処置等2無、副傷病名無
　てんかんに対し保存的治療を行います。

外科には院内標榜の「消化器外科」「形成外科」を含めています。※症例が10例未満の場合には　－　ハイフンにて表示しています
第１位：ヘルニアの記載のない腸閉塞
　ヘルニアの記載のない腸閉塞はなんらかの誘因により小腸、大腸にある消化物が滞留する状態で、絶食により閉塞の改善をはかります。
第２位：虚血性腸炎　手術無、手術・処置等2無
　虚血性腸炎は高齢者に多く、①一過性病変　②潰瘍狭窄形成性病変　③壊死穿孔性病変　に大別できる。第2位の場合は①の場合が多く保存的治療を行います。
第３位：胸郭・横隔膜損傷　手術無、手術・処置等2無
肋骨骨折に対し呼吸不全がなければ保存的治療を行っています。　
第４位：肺の悪性腫瘍　手術無、手術・処置等1有、手術・処置等2無
　肺の悪性腫瘍の末期において対処療法と保存的治療をおこないます。
第５位：気胸　肺切除術等有、手術・処置等2無、副傷病名無
　何らかの理由により肺が虚脱した状態となった気胸の治療です。軽度の場合には保存的治療となりますが空気が漏れる箇所（ブラ）を手術にて修復します。

第１位　黄斑、後極変性　手術無、手術処置等2の4有
　　黄斑、後極変性は加齢により網膜の中心部である黄斑に障害が生じ見えにくくなる疾患です。眼科用VEGF阻害剤という注射薬を硝子体内（眼球内）に注入します。
黄斑、後極変性にて硝子体茎顕微鏡下離断術が必要な場合には福井大学医学部付属病院へ紹介入院にて治療を行っています。

第１位：骨折観血的手術（大腿）
　骨折した大腿骨をネジ、プレート、ボルトなどを用いて結合固定します
第２位：人工関節置換術（膝）
　膝関節部分の骨が損傷、壊死した場合に人工関節を挿入します。
第３位：骨折観血的手術（上腕）
　上腕の骨折箇所をネジ、プレート、ボルトなどを用いて結合固定します
第４位：人工骨頭挿入術（股）
　股関節の大腿骨骨頭が骨折し壊死したりした場合に大腿骨頭部分へ人工骨頭を挿入します。
第５位：人工関節置換術（股）
　股関節の大腿骨頭を人工骨頭に置き換えるだけでなく、骨頭の受けてである関節窩も破壊・変形・癒着した場合に関節窩を人工物に置換する。

第１位:経皮的シャント拡張術・血栓除去術
透析時に血液を取り出して戻すシャント部（血管）が何らかの理由にて閉塞したり血流が悪くなたりした個所をワイヤーやネット状のワイヤーにて血管を拡張したり塞がった血管を通したりします。
第2位：内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術（長径２センチメートル未満）
　内視鏡にて２㎝以下のポリープ（腫瘍）を取り除くものです。切除後の再出血が無いことを確認して退院となります。ポリープが悪性でないか生検も併せて実施いたします。
第3位：胃瘻造設術（経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む）
　脳卒中後遺症及び高齢にともなう嚥下障害により飲食物がお口からのみこめなかったり、食道ではなく気道へのみこむ（誤嚥）などが医学的に評価された場合に胃瘻を造設します。内科では繰り返す誤嚥性肺炎に対し嚥下評価の後に胃瘻を造設しています。
第4位：ペースメーカー移植術（経静脈電極）
　お薬などで治療できない不整脈などに対し心臓に電気刺激を伝えるペースメーカーを体内に埋め込みます。退院後は定期的にペースメーカーの管理をします。
第５位：内視鏡的消化管止血術
　潰瘍や露出血管よりの出血が止まらない場合に内視鏡にて出血部を閉じたり、圧迫したりして止血する手術

第１位：鼠径ヘルニア手術　
　お腹の鼠径部から腸が脱出する場合に再発しないように腹部を強化する手術を実施します
第2位：内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満）
　内視鏡にて２㎝以下のポリープ（腫瘍）を取り除くものです。切除後の再出血が無いことを確認して退院となります。ポリープが悪性でないか生検も併せて実施いたします。
第３位：腹腔鏡下胆嚢摘出術　
　腹部を切り開かずに腹腔内に挿入した胸腔鏡の画像を見ながら腹腔内へ通じる複数の孔から鉗子や電気メス等で手術をおこないます。通常の開腹手術より術後の痛みが軽く、早く退院できます。
第４位：胃瘻造設術（経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む）
　嚥下障害により飲食物がお口からのみこめなかったり、食道ではなく気道へのみこむ（誤嚥）などが医学的に評価された場合に胃瘻を造設します。外科では脳卒中後遺症や高齢に伴う嚥下障害に対し手術を実施しています。
第５位：胸腔鏡下肺切除術（肺嚢胞手術（楔状部分切除））
　胸部を切開せずに小さく切り開いた箇所より器具を挿入し、胸腔鏡からの画像を確認しながら肺を切開します。当院では自然気胸の治療として手術を実施しています。

第１位：胃瘻造設術（経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む）
　脳卒中後遺症及び高齢にともなう嚥下障害により飲食物がお口からのみこめなかったり、食道ではなく気道へのみこむ（誤嚥）などが医学的に評価された場合に胃瘻を造設します。
第２位：頭蓋内血腫除去術（開頭）（脳内）
　頭部外傷や脳卒中によって脳内に出血したまった血腫を頭蓋骨を開頭し除去します。
第３位：定位的脳内血腫除去術
　CTやMRIで正確な血腫の位置を確認し、頭蓋骨に小穴を開けて針又は管で血腫を吸引・摘出します。
第４位：頭蓋内血腫除去術（開頭）（硬膜下）
　頭部外傷により頭蓋骨の内側にある硬膜という膜の内側に出血後の血腫を開頭して除去します
第５位：慢性硬膜下血腫洗浄・除去術（穿頭）
　頭部外傷や頭部を強打した後、数週間から数か月後に硬膜下に溜まった血腫を除去し洗浄します。頭部に開けた穴にドレーン(管）を 挿入し1～2日程度排液後ドレーンを抜きます。

第１位：水晶体再建術（眼内レンズを挿入する場合）（その他）
水晶体再建術　白内障により白く濁った水晶体を除去して人工のレンズを挿入する手術。１泊２日の入院にて片眼を実施しています。